②バルブクリアランス調整(タペット調整)
バルブクリアランス調整は
少し取っつきづらい作業だと思っていました。
今回のコロナ禍で時間がありましたので
チャレンジしましたが
早くやれば良かったです。
作業も二時間かかりません。
まずは
シートとタンクを外していきます。
シートは二ヶ所。
タンクは一ヶ所のネジで止まっています。
ただ、タンクは
オイルコックから伸びたホース
オイルコック裏のホース等
外してからとなります。
ラジオペンチで外れます。
タンクにはもう一本
裏側からゴムホースが延びているので
これも外します。
エンジン左側のクランクケースの
オルタネーターボルトキャップを外します。
コインドライバーを使います。
次にプラグを外します。
圧縮上死点を探す際に
空気の吐き出す音や
手ごたえでミス無く作業するためです。
ではここから圧縮上死点を出します。
覗くとTの刻印があります。
ここに山(ライン)があります。
オルタネーターボルトを
レンチで
反時計回りに回します。
山の位置に
Tの横にある線を合わせます。
この作業中
反対側にある
プラグの穴をもう一方の手の指で
触れていて下さい。
オルタネーターボルトを
レンチで反時計回りで回していると
反対の手先ではプラグの穴が空気を
吸ったり吐いたり
しているのがわかります。
空気を吐き切った後に
山に合わせたTの位置が
圧縮上死点
です。
圧縮上死点を出せたら
前後のタペットカバーを外します。
蓋の上下は
UPの刻印でわかります。
後ろ(エアフィルター側)
から
タペットクリアランスを調整します。
使用するものは
①シックネスゲージ
②レンチ
③マイナスドライバーです。
シックネスゲージは薄い金属板。
それぞれの板にはその厚みが書いてあります。
高いものだと種類も増えますが
シックネスゲージは重ねて使います。
バイクの調整程度なら、一番安いものでOKです。
250TRのバルブクリアランスは
後ろ(エアフィルター側)が
規定値0.12~0.17mm。
前(ハンドル側)は
規定値0.17~0.22mm。
後ろ(吸気側)から調整してます。
0.15㎜から入れてみます。
入りません。
この微妙な隙間の誤差が
エンストを生んでいるのかも。
私は規定値真ん中の
0.14㎜にしたいので
0.08㎜と0.06㎜を重ねて使用します。
写真では解りづらいですが
レンチでナットを緩め
マイナスドライバーで
頂点のネジを回して
調整します。
コツは
ナット、ネジを緩め
合わせたい厚みの
シックネスゲージを差し込みます。
ドライバーを少しずつ締め込み
シックネスゲージが
抜けづらくなったところで
ドライバーを持ったまま
レンチでナットを締め
ネジを固定します。
ナットを締め込むときに
ネジ(アジャスティングスクリュー)
も回ってしまうからです。
目標のバルブクリアランス(隙間)
で固定できたら
0.01㎜薄くしたものが入り
0.01㎜厚くしたものが入らないこと
を確認。
同じように排気側(前側)を調整。
規定値は
0.17~0.22㎜なので
同じように
シックネスゲージで
0.19㎜(規定値真ん中の値)
を作ります。
給排気とも調整完了後には
再度オルタネーターボルトを回し
圧縮上死点を出し直します。
しっかりと規定値に収まっているか
シックネスゲージで最終確認
します。
問題なければ
全てのカバー
外したワイヤーや
ゴムホースをしっかりと
もとに戻してから
エンジンを始動します。
おわりに
暖機なしで試運転をしましたが
エンスト0。
本当にまったくしません。
アイドリング調整も
パイロットスクリューも
何も弄らない。
エンストしないんです。
止まるんじゃないかと
恐る恐るアクセルを戻しますが
トクトクトクと
安定しているのです。
購入した時からの病が。。
早くやれば良かったです。
調整中ゴミが
入っているかもしれないので
エンジンオイルと
オイルフィルターを交換し完璧。
メインジェット#135
パイロットジェット(ノーマル)
パイロットスクリュー(2回転+3/4)
なんと燃費も
32.3㎞/㍑
約10㎞アップ!
まったくエンストしません。。
少しガソリンが濃いかな。
ま、ジェット類の調整(こちら)は
慣れたもの。
250TR kawasaki病
さようなら!