9月4日の名古屋豪雨
深夜から朝にかけての愛知~神奈川の洪水警報
そんなことになっていたとは知らず
愛車250TRで名古屋に出発した
5日11時に無事帰宅することになるのだけど
正真正銘
人生で一番のツーリングとなった
あちこちに見える積乱雲が
漫画の何に見えるなんて
ぼんやり考えていた東名高速
御殿場を前に
真っ暗な空色と
真っ黒な山々が広がった
思えば
あのときの怖楽しい感覚は
その後をしっかりと暗示していたように思う
10秒で口の中一杯に溜まる雨
千を越える稲光
エンジンと雨風を切る轟音
冷えきって感覚のない身体
飛沫で膨らんだ道の先を睨み続ける目
何の匂いも感じない鼻
六時間の帰路で
死に体と何も変わらない
私はただのカタチになった
五感が麻痺したその時から
天国を走っている気がした
本当に綺麗だった
本当に天国だった
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